カーボン充填カラムを用いるイオンクロマトグラフィーによるアジ化物イオンの定量
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概要
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カーボン充填カラムを用いるイオンクロマトグラフィーをアジ化物イオンの定量に応用した. 水酸化テトラブチルアンモニウム及びアセトニトリルを含む炭酸ナトリウム系移動相を用い, アジ化物イオン及び7種無機陰イオン (F^- ,Cl^-, NO_2^-, Br^-, N_3^-, NO_3^-, SO_4^<2-> 及び HPO_4^<2->)の溶離挙動を調べた. 最適移動相の組成を検討したところ, アジ化物イオンは前後に溶出する臭化物イオン及び硝酸イオンと十分に分離され, 各陰イオンは20分以内に溶出した. 検量線の相関係数は0.999以上,繰り返し注入による相対標準偏差は5 mg/lにおいて 0.89%, 100 μg/l において4.7%であった. 本法の検出限界(S/N=3)は約 5μg/l であった. また, 水道水や緑茶などの試料に対して添加回収実験を行ったところ, 回収率はほぼ100%であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2000-01-05
著者
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奥谷 忠雄
日本大学理工学部物質応用化学科
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磯崎 昭徳
日本大学理工学部
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長島 潜
(株)科学技術研究所
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島村 寛人
日本大学理工学部物質応用化学科
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森田 孝節
日本大学理工学部物質応用化学科
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磯崎 昭徳
日本大学理工学部物質応用化学科
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長島 潜
Analytical And Metabolic Research Laboratories Sankyo Co. Ltd.
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奥谷 忠雄
日本大学理工学部
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森田 孝節
日本大学理工学部
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