カーボン充てんカラムを用いるイオンクロマトグラフィーによるアルカリ金属イオンの定量
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概要
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高温で焼成された炭素材料で, 新規充てん剤の一つであるカーボン充てんカラムをアルカリ金属イオンの定量に応用した. 種々のイオン相互作用試薬と溶離剤として硝酸を組み合わせた移動相を用い, 5種アルカリ金属イオン(Li^+, Na^+, K^+, Rb^+及びCs^+)の溶離挙動を調べた. 移動相の組成, 流量及びカラム温度の検討により, 5種アルカリ金属イオンをいずれも理論段数4500段以上でピークの対称性も良好なクロマトグラムを得ることができた. 各イオンの検量線は相関係数0.999以上, 繰り返し注入による相対標準偏差は0.5〜0.9%(n=10)であった. この方法を医薬品中のナトリウム及びカリウムの定量に応用した結果, 組成式から求めた理論値に対して許容誤差0.3%以内と良好な値を示した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1998-07-05
著者
-
池田 勝
三共株式会社第一生産技術研究所
-
池田 勝
三共(株)第一生産技術研究所
-
岡本 利光
三共(株)第一生産技術研究所
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高山 和男
三共(株)第一生産技術研究所
-
長島 潜
(株)科学技術研究所
-
長島 潜
Analytical And Metabolic Research Laboratories Sankyo Co. Ltd.
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岡本 利光
三共(株)製品開発研究所
-
岡本 利光
三共 製品開研
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