カーボン充てんカラムを用いるイオンクロマトグラフィーによる食用色素中のヨウ素の定量
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概要
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カーボン充てん力ラムに, あらかじめドデシルベンゼンスルホン酸をコーティングすることによって, 有機化合物中のヨウ素を迅速かつ高感度に定量できることを, 先に報告した.今回, 同カラムを用い, 直接経口されることから食品衛生上で重要な, 食用色素中のヨウ素の定量に応用した.食用色素赤色3号及び105号を試料とし, 試料溶液の直接導入法によって解離型のヨウ化物(I^-)及び遊離ヨウ素(I_2)を, 又酸素フラスコ燃焼法によって総ヨウ素を定量した.解離型のヨウ化物は0.33%以下で, 残存するI_2は0.006%以下と極めて微量ながら存在し, 総ヨウ素量より得られた純色素含量は, 公定法による重量法の値とよく一致した.なお, カラムは1年にわたり使用し, 溶離挙動全般に変化は認められず, 耐久性に優れていることが分かった.
- 1996-07-05
著者
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磯崎 昭徳
日本大学理工学部
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長島 潜
(株)科学技術研究所
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長島 潜
三共(株)分析代謝研究所
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磯崎 昭徳
日本大学理工学部物質応用化学科
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長島 潜
Analytical And Metabolic Research Laboratories Sankyo Co. Ltd.
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岡本 利光
三共(株)製品開発研究所
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岡本 利光
日本大学理工学部工業化学科
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岡本 利光
三共 製品開研
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