燃焼管法/イオンクロマトグラフィーによる有機化合物中のハロゲン及び硫黄の自動分析
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概要
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燃焼管法とイオンクロマトグラフィー(IC)を組み合わせ, 有機化合物中のハロゲン(F, Cl, Br)及び硫黄の新規自動分析法を検討した. 有機試料1.0〜2.5 mgを白金ボートに量り取り, 爆燃試料に対処するため石英保護カップに入れた後, 950℃の試料分解炉に自動的に導入した. 酸素/ヘリウム(6 : 4)混合気流中, 30 ml/minの流量で10〜15分燃焼し, 生成ガスは内標準としてリン酸イオンを含む0,5%過酸化水素/2 mM水酸化ナトリウム溶液に吸収した. 吸収液の一部をサプレッサー型ICに注入し, ポリスチレン系カラムを用いて通常の条件で測定した. 本法では, 自動化に際して最も困難とされる定容量操作を省略するため, 内標準法を採用したが, いずれのイオン種も良好な直線性及び再現性を示した. 有機ハロゲン及び硫黄の単独あるいは同時分析を行った結果, 有機元素分析の許容誤差(0.3%)以内で測定できることが分かった.
- 2000-05-05
著者
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岡本 利光
三共(株)第一生産技術研究所
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岡本 利光
三共(株)製品開発研究所
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長嶋 潜
株式会社ナックテクノサービス
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長嶋 潜
(株)科学技術研究所
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出羽 好
(株)ヤナコ機器開発研究所
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服部 隆俊
(株)ヤナコ機器開発研究所
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