p-ニトロペンズアルデヒドとo-ジニトロベンゼンを用いる接触反応を利用した極微量シアンイオンの吸光光度定量
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概要
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p-ニトロベンズアルデヒドとo-ジニトロベンゼンを用いる接触反応を利用し,極微量のシアンイオンの定量条件を検討するとともに排液中のシアンの定量に応用した.0.2Mp-ニトロベンズアルデヒドのメチルセロソルブ溶液2mlに0.15M o-ジニトロベンゼンのメチルセロソルブ溶液2mlを加え,これに試料溶液(0.1M水酸化ナトリウム溶液)2mlを加えて一定温度で一定時間反応させた後,555nmの波長の吸光度を測定する.シアンイオン試料溶液中の水酸化ナトリウムの濃度が0.1Nのとき最も接触効果が大きかった.本法で試料溶液2ml中(1〜100)ngのシアンイオンが定量できる.蒸留法を併用することにより排液中(0.01〜1)ppmのシアンを定量した.次亜塩素酸塩,硫化物イオン,アセトン及びホルムアルデヒドなどは本法を妨害する.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-02-10
著者
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