臭化水素酸による亜硫酸の紫外吸光光度定量
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概要
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亜硫酸の溶液に過剰の臭化水素酸を加えると波長300nm付近に吸収極大を示す.この吸光度を測定することにより非常に簡易にかつ迅速正確に亜硫酸が定量できる.25mlのメスフラスコに亜硫酸を含む試料溶液をとり,これに7.5Nの臭化水素酸10mlを加えて水で25mlとする.この溶液の吸光度を波長300nmで水を対照に測定し,(0.2〜4)×10^<-4>Mの亜硫酸が迅速に定量できる.2×10^<-4>Mの亜硫酸についての標準偏差パーセントは0.5%であった.鉛(II),鉄(III),水銀(II),亜硝酸イオン及びパナジン酸イオンがわずかに妨害した.一般に二酸化硫黄の吸収剤及び安定剤として用いられるスルファミン酸塩及びグリセリンは妨害しない.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-06-05
著者
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