ゼフィラミンの存在下スチルバゾによるモリブデンの吸光光度定量および鉄鋼中のモリブデン定量への応用
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概要
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ゼフィラミンの存在下において,モリブデン(VI)とスチルバゾは赤色錯体を生成する.鉄(III)の影響をアスコルビン酸で還元して除くため,あらかじめアスコルビン酸を添加し,この条件下でのモリブデンの吸光光度定量法を検討した.<BR>この錯体の吸収極大は535nmにあり,pH3.6〜4.2の間で一定の吸光度が得られ,0.64μg/m<I>l</I>以下でベールの法則に従う.モル吸光係数は63500である.<BR>陽イオンではアルミニウム(III),ガリウム(III),チタン(IV),バナジウム(IV,V),ジルコニウム(IV),タングステン(VI),パラジウム(II)および鉛(II)などが,また陰イオンでは過塩素酸が著しく定量を妨害する.<BR>フッ化アンモニウムの添加によってモリブデン(VI)と同量程度共存するアルミニウム(III),チタン(IV)およびバナジウム(V)などは妨害を除去できる.しかし,タングステン(VI)の妨害は除去できない.<BR>この方法をタングステンを含まない鉄鋼中のモリブデンの定量に応用し標準値とよく一致する結果を得た.
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