ゼフィラミンの存在下メチルチモールブルーによるニッケルの吸光光度定量
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概要
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メチルチモールブルー(MTB)はゼフィラミン(Zep)の存在下においてアルカリ性溶液中でニッケルと反応して青色のキレートを生成する.このキレートの吸収極大は625nmにあり,pH10.0〜10.7で一定かつ最高の発色をする.モル吸光係数は2.9×10<SUP>4</SUP>であり,1.8ppm以下のニッケルの定量が可能である.妨害元素は多いが,それらの一部はクエン酸ナトリウムによってマスクすることができる.しかし銅(II),コバルト,亜鉛,マンガン(II),ベリリウム,水銀(II),カドミウム,チタンおよびジルコニウムなどは本法を妨害する.定量の条件下で生成するキレートの組成はニッケル:MTB:Zep=1:1:2と推定される.
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