スチルバゾおよびゼフィラミンによるアルミニウムの吸光光度定量
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概要
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ゼフィラミンの存在下においてアルミニウムはスチルバゾと鋭敏に反応して赤紫色の錯体を形成し,吸収極大は540mμにあり,その吸光度の一定するpH範囲は5.0〜5.2の間である.錯体の吸光度は緩動溶液(酢酸-酢酸ナトリウム)の濃度に影響するので,0.1<I>M</I>の酢酸および酢酸ナトリウムで調整したものを用いた.<BR>検量線は0.02μg/m<I>l</I>から0.12μg/m<I>l</I>の間でベールの法則に従う.検量線から求めた分子吸光係数は1.08×10<SUP>5</SUP>である.<BR>錯体は非常に安定で20分後から2時間までは吸光度は変化しない.<BR>アルミニウムとスチルバゾの結合比を求めるために連続変化法を適用した結果,試薬の純度に問題があるが,アルミニウム:スチルバゾは1:2と推定される.<BR>発色時にV<SUP>5+</SUP>,Zr<SUP>4+</SUP>,Mo<SUP>6+</SUP>,W<SUP>6+</SUP>,Cu<SUP>2+</SUP>,Fe<SUP>3+</SUP>,Ni<SUP>2+</SUP>などが微量共存しても著しい影響を与える.
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