1,3-ジフェニルグアニジン共存下で2-(2-チアゾリルアゾ)-5-ジメチルアミノフェノールを用いるチタンの溶媒抽出-吸光光度定量
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概要
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1,3-ジフェニルグアニシン(DPG)共存下で2-(2-チアゾリルアゾ)-5-ジメチルアミノフェノール(TAM)によるチタンの抽出吸光光度定量に関する基礎的条件を検討した.チタンとTAMは水溶液中のpH(4.2〜5.2)の範囲で赤紫色の錯体を生成し,有機相(ベンジルアルコール)に抽出された錯体は極めて安定である.この錯体の極大吸収波長は583nm付近にあり,チタン1.2μg/mlまでは吸光度との間に直線関係が認められた.モル吸光係数は3.59×10^4 lmol^<-1> cm^<-1>であり,吸光度0.001に対する感度は1.33×10^<-3>μg/cm^2である.抽出錯体の組成は連続変化法及びモル化法により,チタン:TAM=1:2と推定される.共存イオンの影響は数種のマスキング剤を用いることにより少なくなるが,タンタル,ジルコニウム,鉄(II),コバルト,クエン酸及びシュウ酸塩は微量でも定量に妨害を与える.
- 1977-03-05
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