石炭フライアッシュ中の硫黄状態分析と浸出液中硫酸イオン量との比較(<特集>石炭利用と分析化学)

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
8種の微粉炭を2種の小型試験炉で燃焼し,サイクロン及びバグフィルターにて計28種のフライアッシュを捕集した.これを試料として高分解能蛍光X線分析法により全硫黄及びS^<2->, S^<6+>の分別定量を行い,化学分析法により全硫黄及び燃焼性硫黄,不燃焼性硫黄の定量を行った.更にイオンクロマトグラフ法により,溶出性硫酸イオンの定量を行った.これら3種の分析法による定量値を比較,検討した結果,全硫黄量については蛍光X線分析法と化学分析法でよく一致し,又S^<6+>と不燃焼性硫黄もよく一致した.S^<6+>と溶出性硫酸イオンとでは,炉種,捕集装置に依存した関係が得られた.しかしS^<2->と燃焼性硫黄との間には一義的な関係は得られなかった.
社団法人日本分析化学会の論文
1985-05-05

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク