ソフトウエア工程管理における動的作業指示機構について

概要

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近年ソフトウェアプロセスやソフトウェアプロセスに基づいた開発環境の研究開発が進められているが、プロジェクト管理の側面を扱っているものは少ない。一方、既存のプロジェクト管理ツールは、管理者の視点を中心に支援するものが多く、実際には、ツールにより出力された計画表に基づいて作業指示を出し、作業者から紙で報告される進捗報告に基づき、進捗の把握を行っている場合が多い。我々は、プロジェクト計画ツールで作成されたプロジェクト計画に基づいて各作業者に作業指示を出し、一方、作業者から報告される進捗報告をもとにプロジェクトの状態を管理者に通知し、管理者作業者が通知される情報に基づいて動的に作業を誘導するようなプロジェクト管理環境の構築を目指している。本稿では、その作業誘導の枠組を提案する。作業誘導は、プロジェクト全体のプロセスを記述するプロセスモデルと、単一作業に対してその作業に関与する人々により引き起こされるアクションとそのアクションにより遷移する状態遷移モデルを融合して行う。2節では、ソフトウェアプロジェクト管理のためのプロセスモデルについて述べ、3節で、作業誘導のための枠組を提案する。
社団法人情報処理学会の論文
1993-09-27

ソフトウエア工程管理における動的作業指示機構について

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