プロトタイピング機能を追加した自動プログラミング・システムPAPS
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概要
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IPA技術センターでは、事務処理プログラムを対象にした自動プログラミング・システムPAPSを開発し現在稼働中である。PAPSは、与えられた仕様を満足するプログラムを完全自動で生成し、生成されたプログラムはバグのないことが保証されるというものである。PAPSを開発して判明したことは、ユーザの脳裏にある要求仕様と実際に与えた仕様は必ずしも一致しないということである。PAPSでは、1000行ほどのプログラムを約2分で完全自動で生成できるので、与えた仕様と要求仕様が違っていた場合には、仕様を与え直せばよい訳だが、ここではその方法は採らない。プロトタイピングにより、実際に与えた仕様がユーザの脳裏にある要求仕様と一致することを確認してから、自動生成するという方法を採用する。本稿では、プロトタイピング・ツールとして有効であるための条件を5つ挙げ、これと照らし合わせることにより、既存のプロトタイピング技術や第4世代言語(=4GL)の有効性について論じている。最後に、これらの議論から導かれた、試作すべき実用的なツールの構想を明らかにしている。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
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