ソフトウェア設計上の意思決定とその根拠の情報を再利用する方法
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概要
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ソフトウェア設計上の意思決定とその根拠に関する情報(以後, DR情報と呼ぶ)は, ソフトウェア設計のノウハウともいうべき情報である.しかし, これらの情報は設計担当者自身の頭の中にあるか, ソフトウェアを設計する際の設計担当者同士の議論の中に出てくるのみで, ソフトウェア設計ドキュメントには記録されないのが通常である.このため, ソフトウェア設計のための議論の内容をDR情報としてreal timeで記録し, 類似のソフトウェアを設計する際に再利用できれば, 設計作業を担当する者にとって大きな助けになる.そこで, 筆者らはDR情報をreal timeで記録し, DR情報のデータベースを再構成せずに, これを再利用できるような, ソフトウェア設計のための議論の情報を記録するための論理構造のモデル「改良型IBIS」を提案している.本論文では, このモデルに基づきon-line real timeで記録されたDR情報のデータベースを再構成せずに, DR情報を再利用するシステムの実現方法を明らかにするとともに, その使用例を通してその有効性を示している.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-01-01
著者
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