現場技術情報共有の知的支援
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
技術者・作業者は, 業務を遂行する過程でさまざまな技術情報を参照する必要がある. 現在, 企業内の技術情報はテキスト, 静止画, 動画などを含むドキュントとして電子化され, イントラネット(Intranet)上に蓄積されつつある. しかし, これらの技術情報の利用方法は必ずしも自明ではなく, それらを業務に利用するためには, 技術者の専門知識やノウハウが必要となる. 特にこの問題は, 担当業務全般について熟知しているベテラン技術者から, 業務について全くまたはほとんど知識を持たないノービス技術者への技術情報の継承において大きな障害となる. 現場技術情報の共有を実現するためには, ベテラン技術者が持っている専門知識やノウハウの継承が必要不可欠である. 本稿では, 専門知識やノウハウの継承を促進し, ドキュメントの理解を支援することにより, 現場技術情報の共有を実現する知的情報共有基盤(ICOB: Intelligent Corporate Base)と呼ぶ枠組を提案する. また, 配電用変電所の変圧器設備改修設計業務における技術情報共有を事例に作成したプロトタイプについて概説する. さらに, 現場の技術者の評価から今後どのような機能拡張が必要となるかを考察する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-03-12
著者
-
岩爪 道昭
情報通信研究機構
-
武田 英明
奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
-
西田 豊明
奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
-
西田 豊明
奈良先端科学技術大学院大学
-
水上 雄一
関西電力株式会社
-
高岡 良行
東光精機株式会社
-
太田 衛
東光精機
-
高岡 良行
東光精機(株):大阪大学産業科学研究所
-
岩爪 道昭
奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
-
水上 雄一
関西電力(株)
-
太田 衛
東光精機(株)
関連論文
- 技術論文のチャート化による論文理解の支援についての分析
- 近未来チャレンジ卒業記念パネルディスカッション(アーティクル)
- 近未来チャレンジ卒業記念パネルディスカッション
- 日常言語コンピューティング(プロジェクト総括) : 近未来チャレンジへの取組みと日常言語コンピューティングプロジェクトの軌跡(近未来チャレンジ卒業記念解説)
- 日常言語コンピューティング(第2報) : 日常言語に基づく計算機資源の管理・実行環境を目指して
- 日常言語コンピューティング : 言語現象の社会的・機能的解明と日常言語オペレーティングシステムの実現に向けて
- 自然言語をコンピュータの通信プロトコルにする研究
- ユーザと秘書エージェントの対話におけるクライアントモデルの利用
- 日常言語コンピューティングにおける言語プロトコル
- 構成的オントロジーによオントロジーの多重化と分散化