同期式順序回路からの動作記述の抽出

概要

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我々は従来より、論理回路からの機能情報の抽出に関する研究を行なってきている。組合せ回路の場合には、与えられた回路記述から、その入出力変数間の関係を抽出し、論理式・算術式などを用いた機能記述で表した。また、同期式順序回路の場合には、クロックパルスを1回加えた時に、レジスタの値がどのように変化するか、あるいはどのレジスタからどのレジスタへデータが移動するか、というように機能を記述した。しかし、マイクロプロセッサのように複数回クロック入力を加えて一つの動作(命令)を実行するような回路の場合、クロック入力1回ごとの機能を抽出することも重要であるが、全体としてどのような命令が実行されるかということを抽出する方が、回路の動作を理解する上でより効果的であると考えられる。本稿では、まず同期式順序回路の機能を抽出して機能記述言語で表す手法について述べる。さらにその記述から、マイクロプロセッサの命令コード表のように、その回路の全体的な動作を表す記述を抽出する手法について検討する。
1992-02-24