グループ化された仕様記述に基づくパイプライン・プロセッサの設計検証
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概要
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マイクロプロセッサに代表される集積回路の大規模化,複雑化に伴い,設計検証を自動化することが重要となってきている.文献では,パイプライン・プロセッサをk-definite machine(入力系列のうち,現在から定数k時刻までの過去の系列にのみ出力が依存する状態還移機械)としてモデル化することにより,パイプラン段数程度のサイクル数の記号シミュレーションにより検証が可能であることを示している.ただしk-definite machineの検証では,可能な入力数pに対しp^k個の入力系列をシミュレーションすることにより正当性が保証できるが,実際にはこれも非常に大きな系列数となる.では,いくらかの命令の系列を検証者が与えることにより記号シュミレーションを行っているが,与えられた命令系列数でk-definite machineによる動作の保証ができるのか不明であるという問題点がある.本稿では,パイプラインのステージ間の動作が個々の命令ごとではなく,いくつかの命令のグループに対し定義されていることが多いことに着目し,この性質を用いることにより少ない命令系列数で検証が可能であることを示す.まず2章ではパイプライン・プロセッサ動作のグループ化について,3章ではその検証法を延べ,4章では命令系列数について考察する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27
著者
-
安浦 寛人
九州大学大学院システム情報科学研究院
-
安浦 寛人
九州大学大学院システム情報科学研究科情報工学専攻
-
岩井原 瑞穂
京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻
-
岩井原 瑞穂
九州大学大学院システム情報科学研究院
-
安浦 寛人
九州大学 大学院 システム情報科学研究科
-
赤間 宣昭
九州大学工学部情報工学科
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