林木の突然変異に関する研究(1) : 放射線処理により誘発されたスギおよびヒノキの枝変りの切枝状態における^<14>C固定

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概要

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放射線処理により誘発されたクマスギおよびヒノキの枝変り変異枝を切枝状態で^<14>CO_2の中で光合成をさせ, 単位生重あたりの^<14>C固定量ならびに各有機成分へのとりこみを調査し, 変異枝の生理的特性を検討した。1)クマスギの短針葉枝変りでは^<14>Cのとりこみは対照枝の約80%であり, 各有機成分へのとりこみも, 有機酸, アミノ酸以外ではほとんど正常であった。2)クマスギの黄白色枝変りでは^<14>Cのりこみは対照枝の約18%であり, 糖へのとりこみが, とくに多かった。また, でん粉以外の有機成分へのとりこみが, 少し低くかった。3)ヒノキの淡緑色枝変りでは^<14>Cのとりこみは対照枝の1.5%であり, 有機酸, アミノ酸, でん粉へのとりこみは対照枝の10〜20倍をしめした。蛋白および多糖類, セルローズへのとりこみは少なかった。
日本森林学会の論文
1966-04-25

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