将棋種の歴史的変遷の解析(<特集>ゲームプログラミング)
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概要
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本研究では,ゲームのルール変遷の根底にあるゲームの性質の変化に着目し,将棋の歴史的変種を比較する.最初に,ゲームの性質に関する比較を行うための2つの指標を提案する.これらの指標はそれぞれ,ゲームの面白さとゲームの決定複雑性を表すもので,平均可能手数,平均終了手数に基づいて算出される.すでに廃れてしまった将棋種に関しては,コンピュータプレイヤを用意し,それらのデータを採取した.本研究で用いたコンピュータプログラムは駒価値をベースにした評価関数を持ち,先読み探索を行う.各将棋種に対して駒価値を自動学習するために,Temporal Difference学習法を適用した自動対戦の実験を行い,各将棋種に対するデータを採取し,比較を行った.重要な知見として,大駒付加よりも持ち駒使用ルールがルール変遷の過程でより大きなインパクトを与えていること,そして,あまり難しくなりすぎないようにルールが洗練されてきたことが分かった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-10-15
著者
-
佐々木 宣介
県立広島大学経営情報学部
-
飯田 弘之
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
-
飯田 弘之
静岡大学情報学部情報科学科 : 科学技術振興事業団さきがけ研究21
-
飯田 弘之
静岡大学情報学部
-
佐々木 宣介
県立広島大学経営情報学部経営情報学科
-
佐々木 宣介
広島県立大学経営学部経営情報学科
-
佐々木 宣介
広島県立大学
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