ニューラルネットワークによる詰碁解答能力
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概要
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囲碁は探索すべき局面数が広すぎるために,先読み探索を中心としたアルゴリズムがまだ十分に力を発揮できない.先読み探索のみに頼らない手法として,本論文ではニューラルネットワークのパターン認識能力に着目して,詰碁課題へニューラルネットワークを適用した.これまで著者は9×9の狭い盤面に限定した詰碁課題にニューラルネットワークを適用し,その能力を評価する実験を行なってきた.本論文では19×19の通常の囲碁の盤面に拡張したシステムについて評価した.逆誤差伝播法を用いて5000パターンの詰碁課題をネットワークに学習させた.未知の問題に対しても,ネットワークは60%程度の問題で,上位5位までの候補手の中に正解手を含んでいた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-07-24