Signature の局所的パターンマッチによる電子メールからの送信元住所録情報の抽出とそれを用いた住所録管理システム
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概要
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電子メールには, 送信者の姓名や電話番号等の住所録情報を持つsignatureとよばれる署名が付与される場合が多い.また, headerには送信者のメールアドレスが存在し, さらには姓名等の情報が存在する場合もある.これらの情報の有効利用を可能とするために, 日本語で書かれた電子メールからheaderとsignatureを自動検出し, そこから送信元の住所録情報を抽出する方法を提案する.この抽出方法の主な特徴は, レイアウト情報に基づくsignature検出, および, signatureの局所構造を単位とした, 属性の定型度順のパターンマッチによる住所録情報の抽出である.本方法を200通の電子メールを用いて評価した結果, signature検出の適合率96.3%, 再現率86.1%, 住所録情報抽出の全抽出対象属性に対する適合率93.4%, 再現率88.7%が得られ, 本検出・抽出方法の有効性が確認された.また, 本抽出方法を利用した住所録管理システムについても述べる.本システムにより, ユーザは非定期に起こる住所録の変更の必要性やそのタイミングに留意している必要がなくなり, 加えて, 新規データ登録や更新も簡単なGUI操作のみで行える.さらに, 更新した住所録情報を同僚等の住所録に通知することも可能である.これらにより, 従来の住所録管理の負荷が大幅に軽減されることが期待できる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-07-15
著者
-
浅野 久子
NTT情報通信研究所
-
加藤 恒昭
Ntt 情報通信研究所
-
加藤 恒昭
Ntt情報通信処理研究所自然言語処理研究部
-
高木 伸一郎
NTT情報通信研究所
-
高木 伸一郎
Ntt電気通信研究所
-
加藤 恒昭
Ntt情報通信網研究所メッセージシステム研究部
-
加藤 恒昭
Ntt情報通信研究所:(現)nttコミュニケーション科学研究所
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