日本語質問応答システムにおける知識ソースの利用方式
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概要
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日本語質問応答システムは一般に図1のような構成をしている。日本語解析部は入力された質問文を解析し、その意味を抽出する部分、問題解決部は日本語解析部によって与えられた問題を知識ソースを用いて解決する部分、日本語合成部は得られた解を基に解答文を生成する部分である。日本語に関する処理を知識ソースから独立したものとするためには、日本語処理の部分は、知識ソースの形式やそれの利用方法(例えば、検索言語のシンタクス)から独立である必要がある。例えば、「もうかっている」という語は、日本語解析部では「もうかる」という語に状態の様相が付加されたものと解析されるが、知識ソースに存在する知識が、会社の利益比と収益の情報とそれらからもうかっていることを判定するルールであれば、問題解決部は、会社の利益比と収益を求め、それにルールを適用するという処理を行なう必要がある。このように日本語解析部と知識ソースとの間に存在するギャップを埋めて、知識ソースの利用方法を決定することが、問題解決部の役割である。日本語質問応答システムQuestは、RDBとPrologで記述されたルールを知識ソースとするシステムである。本論文では、Questにおける知識ソースの利用方式について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
-
中川 優
Ntt情報通信処理研究所専用システム研究部
-
加藤 恒昭
Ntt 情報通信研究所
-
加藤 恒昭
Ntt情報通信処理研究所自然言語処理研究部
-
加藤 恒昭
NTT電気通信研究所
-
中川 優
NTT電気通信研究所
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