教示対話における反復的説明ストラテジ

概要

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プランニングを利用した説明文生成システムでは、説明方略がプランとして記述され、それを展開することによって、説明の発話内容が生成される。より対話的なシステムでは、談話履歴やユーザモデルを参照し、その情報をユーザの理解を助ける任意的(optional)な説明の追加/削除の決定に利用している。しかし、これらの要因がどのように関連しあって発話内容が決定されるのかについての実証的な研究はされていない。また、決定された個々の発話内容を適切なまとまりとして表現することも、説明のわかりやすさを向上させる上で重要な問題であるが、これについても、実際に、説明者が、会話の状況に応じて、説明の単位をどのように変化させているのかを調べてみる必要がある。そこで本稿では、談話履歴とユーザモデルについての特徴が異なる状況で同一事項に関する説明を反復して行なう対話を分析することにより、教示発話中の任意的な説明や説明の単位が談話履歴やユーザモデルによって、どのように規定されるのかを明らかにする。具体的には、教示対話において、新奇な内容を最初に説明する場合、一度説明して既に相手が理解した内容を確認する場合、一度説明したが相手が理解できなかったので、再度説明し直す場合の3種類の教示対話を比較する。さらにその結果から、会話の状況に応じた、適切かつ効率的な説明ストラテジの決定、教示発話の生成への知見を得ることを目的とする。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-03-15

教示対話における反復的説明ストラテジ

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