話題の特徴を考慮した質問文に生成

概要

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人間と計算機との対話、特に、受付やコンサルテーション等、主導権混在型の対話を可能とするシステムの実現を目的として研究を続けている。このようなシステムを実現するためには、人間の発話を理解することと同様、システムの発話となる適切な会話文を生成することが重要な課題となる。従来の文・文章生成の研究では記述文、特に記述説明文の生成に力点が置かれていたが、対話システムで必要となるのは話し言葉・会話文であり、説明文だけでなく、情報を求めたり、決定を促す目的で利用される質問文も重要となる。本稿では、対話システムの利用を相定した会話質問文の生成のついて述べる。会話質問文の例(本稿では受付対話の例として、電話移転申し込みを題材とする)を以下に示す。「電話番号が変わってしまうんですけど、現在お使いの012の345の6789お止めした後は、現在使われておりませんという案内と移転のために新しい番号は何番何番になりましたっていうご案内とございますけれども、どちらの方のご案内がよろしすですか」このように、会話質問文は状況の説明や選択肢の提示等を含む複雑な発話である。どのような質問文が適切であるかは、それが発話される状況、例えば、対話参加者、文脈、話題内容によって影響される。本稿では、これらの中で、話題内容、つまり何について尋ねるかが、最も支配的であると考え、それを考慮した会話質問文生成について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-02-24

話題の特徴を考慮した質問文に生成

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