母語の言語特性を考慮した日本語誤り事例の検討(その2)
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概要
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コンピュータで中国語を母語とする留学生(略称:留学生)の作文を訂正するために,判断基準が必要である。判断基準に従って作文をチェックする際に,作文の誤りの特徴を把握する必要がある。現状では、明確な判断基準がないことと作文の誤りの特徴の把握ができないことが課題である。この課題を解決するために,前回では修飾表現において留学生が日本語と中国語の名詞句構造の相違点を明確にしていないことにより,日本人の異なる傾向の表現を書いてしまうという仮説を立て,留学生が書いた文章の中に出現した「αのβ」という表現について検討した。その検討では,「的」という中国語の修飾表現を示す助詞に注目した。本稿では修飾表現の「α」の検討範囲を修飾単語から連体修飾節に広げ,中国語の「的」の付与条件と留学生の日本語表現との関連性せ調べ,日本語と中国語の名詞句構造の相違点の明確化を目指す。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24
著者
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