未校正カメラによるビジュアル・インターフェイス

概要

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現在,コンピュータはキーボードやマウスなどのインターフェイスで制御を行なっている.例えば,CRT画面上のウィンドウ制御はユーザが手でマウスポインタを移動させてからクリックするなどして行なっている.これに対し,本研究ではカメラから取得した画像を用い,ユーザの視線の動きを判断してアクティブにマウスポインタなどを制御するビジュアル・インターフェイスを提案する。従来のビジュアル・インターフェイスはカメラやシステムの校正が必要であった。しかし、カメラやシステムを正確に校正することは非常に難しい。そこで、本研究ではこれらの校正をすることなく、それでいて的確に動作するビジュアル・インターフェイスを提案する。特に、ユーザの視線の移動をもとにアフィン基底を設けることで、これらの基底をもとにユーザの投影像からCRT画面上で注視している点が決定できることを示す。これにより、カメラが未校正であっても正しい視線方向にマウスポインタなどを制御することができる. さらに、提案したビジュアル・インターフェイスを実際に用いて位置決め精度などの評価を行ない、本手法の有効性を示す.
一般社団法人情報処理学会の論文
1999-07-15