小児気管支喘息既往者の予後 : 大学生に対するアンケート調査および呼吸機能

元データ 1995-09-30 日本アレルギー学会

概要

小児喘息の既往を有する大学生26名に対して, アンケート調査を施行した. 小児喘息既往者を寛解群, 再燃群, 遷延群の3群に分けると, 寛解群15名, 再燃群7名, 遷延群4名であった. 再燃群と遷延群の発作の誘因としては, 風邪, 飲酒, 気温・気圧の変化, ストレス・疲労が挙げられた. 同時に換気機能を測定し, コントロール群7名と比較した. 比較的末梢気道の状態を示す%V_<25>/HTに関して, コントロール群と比較して, 寛解群・再燃群・遷延群ともに有意に低値を示した. 部分的最大呼気流量のM/P比も測定し, 寛解群では低下を認めなかった. すなわち寛解群では, 深吸気刺激後の気管支収縮を認めなかった. 以上の結果より, 小児喘息の既往は成人期の換気機能に影響を及ぼすが, 寛解群では気道の炎症性浮腫は生じておらず, 末梢気道におけるリモデリングが換気機能の低下の原因と考えられた.

著者

野中 聡 旭川医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
野中 源一郎 九州大学薬学部
石田 芳也 北見赤十字病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
佐々木 孝夫 鳥取大学第三内科
佐々木 孝夫 珪肺労災病院
矢島 浩樹 鳥取大学医学部第三内科
福谷 幸二 山陰労災病院
徳安 宏和 鳥取大学第三内科
冨田 桂公 鳥取大学第三内科
矢島 浩樹 鳥取大学第三内科
福谷 幸二 鳥取大学 医学部分子制御内科
福谷 幸二 国立病院機構松江病院 呼吸器科
鰤岡 直人 鳥取大学 医学部 分子制御内科学
佐野 博幸 鳥取大学第3内科
鰤岡 直人 鳥取大学第3内科
福谷 幸二 鳥取大学第三内科鳥取大学保健管理センター
石飛 和幸 鳥取大学保健管理センター
矢島 浩樹 博愛病院 呼吸器内科
矢島 浩樹 松江赤十字病院 呼吸器内科
佐々木 孝夫 鳥取大学医学部第3内科
鰤岡 直人 鳥取大学医学部附属病院呼吸器・膠原病内科
佐々木 孝夫 鳥取大学第3内科
福谷 幸二 鳥取大学第三内科
冨田 桂公 鳥取大学第3内科

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