数種の脱渋処理によって不溶化した渋ガキタンニンの可溶化の難易

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概要

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脱渋処理によって不溶化した渋ガキタンニンの性質を知るために, '平核無'果実を数種類の方法で脱渋し, 不溶化したタンニンの可溶化の難易を比較した.また, タンニンの可溶化の難易と果肉のアセトアルデヒド蓄積量との関係を調べた.アセトアルデヒド処理, 二酸化炭素処理, 収穫後あるいは樹上におけるエタノール処理, はく皮乾燥処理および凍結・解凍処理の6種類の脱渋過程について検討したところ, 以下のようなことがわかった.不溶化したタンニンの可溶化はの難易度は脱渋方法によって大きく異なった.すなわち, 不溶性タンニンの可溶化はアセトアルデヒド処理果が最も困難で, 収穫後のエタノール処理果で中位, 凍結・解凍処理果では最も容易であった.また, 脱渋完了後時間が経過すると不溶性タンニンの可溶化は困難になった.不溶性タンニンの可溶化の難易と果肉のアセトアルデヒド蓄積量には関連があり, 蓄積量が多いほど可溶化が困難である傾向が認められた.
園芸学会の論文
1999-01-15

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