バナナ果実の追熟中におけるNADP依存型イソクエン酸脱水素酵素活性の変化
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概要
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バナナ果実(Musa spp. [AAA group, Cavendish sub-group])の追熱中におけるNADP依存型イソクエン酸脱水素酵素(NADP-IDH)活性の変化と呼吸量ならびにエチレン発生量との関係を調査した.NADP-IDHの活性は,緑熟果では低く,収穫後20℃下でほとんど変化しなかったのに対して,プロピレン処理を行った果実では追熟の進行にともなって活性が顕著に増加し,無処理果の2倍以上に達した.本酵素の活性変化は,呼吸量ならびにエチレン発生量の変化のパターンに類似していた.さらに,プロピレン処理により果肉中のピルビン酸および2-オキソグルタル酸含量の増加が認められた.このうち,2-オキソグルタル酸含量の増加はNADP-IDH活性の増大によく一致していた.以上の結果から,バナナ果実の収穫後の追熟過程において,NADP-IDHは重要な役割を果たす酵素の一つであると推察された.
- 園芸学会の論文
- 2003-07-15
著者
-
村山 秀樹
山形大学農学部
-
平 智
山形大農学部
-
平 智
山形大学農学部
-
劉 士鋼
岩手大学大学院連合農学研究科
-
楊 詠麗
山形大学農学部
-
福嶋 忠昭
山形大学農学部
-
福嶋 忠昭
山形大学農学部農産物流通学講座
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