収穫時期の違いがプラスチックフィルム包装したカキ'平核無'樹上脱渋果の長期貯蔵性に及ぼす影響
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概要
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プラスチックフィルムで個別包装(個装)されたカキ‘平核無’樹上脱渋果の低温条件下における貯蔵性に及ぼす果実の収穫時期の影響について検討した。10月3日(満開後108日)に樹上でエタノール処理を行って脱渋した果実を、11月2日(果頂部のカラーチャート値約5)、11月10日(果頂部のカラーチャート値約6で果面全面着色期)および11月16日(果頂部のカラーチャート値約7)の3時期にそれぞれ収穫して個装した後1℃または5℃で貯蔵した。貯蔵実験の結果、いずれの収穫時期の果実でも1℃貯蔵果は5℃貯蔵果よりも貯蔵性が優れた。また、貯蔵温度にかかわらず11月2日収穫果の貯蔵性が最も高かった。果実の軟化率から判断した11月2日収穫果の1℃貯蔵における貯蔵可能期間は約3か月であった。なお、貯蔵温度にかかわらずいずれの収穫時期の果実でも貯蔵中の果皮色、果肉硬度および果汁の可溶性固形物含量の変化は小さかった。また、貯蔵果の食味は貯蔵期間が長くなるにつれて若干低下する傾向が認められたが、5℃貯蔵果は1℃貯蔵果より食味の変動が大きかった。11月2日収穫の1℃貯蔵果の食味は約3か月間ほぼ良好であった。
- 2008-05-31
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