麦類の水稲立毛間散播栽培における出芽・苗立について

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
麦類の水稲立毛間散播栽培における出芽苗立について検討した結果、次の3点が明らかになった。1.麦播種後水稲収穫までの期問は短かいほど出芽及びその後の麦の生育は安定しているが、実用上、播種時期は水稲収穫の1週間前までと考えられる。2.稲わらの被覆量は麦の出芽やその後の生育及び雑草の抑制の面から判断するとa当り70〜90kg程度が適している。このため、収穫された稲わらは全量還元し、多い所や少ない所を部分的に補正すればよい。3.不耕起状態で稲わらを被覆した場合は、土壌表面が比較的湿潤に保たれるため、乾燥による問題は少ない。しかし、播種後降雨が続いた場合は出芽が悪く、ひいてはその後の麦の生育も低下するため、播種後、圃場の乾湿に応じて作溝し、排水を図る必要がある。
日本作物学会の論文
1978-12-15

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク