乾田直播栽培における入水時期の早晩と除草剤の効果について

概要

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1.乾田期間申発生したノビエが多い場合,播種後14日頃より入水して,除草剤を散布することにより効果的に除草を行なうことができる。この場合,安全性の高い除草剤を使用する必要があるが,ベンチ才カーブ粒剤やモリネート粒剤が適していた。また,モリネート・K粒剤やベンチオカーブ・CNP粒剤もすぐれているが,安全性の点をさらに確認する必要がある。なお,本試験の場合,再発生したノビエの雑草害は全くなかったと判断されたが,播種時期が早い場合や入水後しばしば田面が露出するような場合はさらに除草剤処理が必要と考えられる。2.乾田期間が長くなる場合 1)第1回処理剤として,ベンチオカーブ乳剤を使用する場合,播種直後よりも生育期(ノビエ1.5葉期まで)に処理した方が除草体系としては有利である。2)入水時期に,残存ノビエが大きくなっている時はこれを防除するためには,殺草力の大きな除草剤を使用する必要があるが,供試除草剤の中ではモリネート・シメトリン粒剤がすぐれていた。
日本作物学会の論文
1976-06-01