RAPDマーカーを用いた九州に分布するセンダン(Melia azedarch Linn.)の遺伝変異の解析
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概要
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九州内の6地域に分布するセンダンの遺伝的変異を明らかにするために,RAPDマーカーを用いて解析を行った.プライマーのスクリーニングを行ったところ,40プライマーで92個の多型牲を示すバンドが得られた.R-12/300bpのバンドは,九州本土の4地域に特異的に出現し,またT-20/650bpのバンドは,屋久島以外の5地域に出現した.一方,地域内の遺伝的変異は,種子島と大淀川の2地域で大きかった.さらに,各地域間の遺伝距離と地理的距離との問に有意な相関が認められた.しかし,九州本土内の4地域間には遺伝距離と地理的距離に有意な相関はなかった.各地域間の遺伝距離をもとにクラスター分析を行った結果,九州本土の4地域と種子島・屋久島の2地域の間に遺伝的差異が認められた.Melia azedarch is an effective tree species for absorbing and fixing atomospheric carbon dioxide. Random amplified polymorphic DNA (RAPD) analysis were performed to reveal genetic variation and differentiation of Melia azedarch species within and among 6 populations in Kyushu area. As the result of primers screening, forty primers were selected. A total of 92 putative polymorphic loci was obtained. One of them identified, R-12/300bp, distinguished four Kyushu-mainland populations from two other populations, Tanega-shima and Yaku-shima islands. The other marker, T-20/650 bp, was not found in one population, Yaku-shima isiand. Tanega-shima island and Ooyodo-gawa river populations had more genetic variation within each population compared to others. Positive correlation was observed between the geographic and genetic distance among all Melia azedarch populations in this study, but was not observed within four Kyushu-mainland populations. The genetic differentiation were found between four Kyushu-mainland populations and other populations, Tanega-shima and Yaku-shima islands, based on genetic distances using UPGMA method.
著者
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白石 進
九州大学大学府農学研究院
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白石 進
九州大学農学部林産学科
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金谷 整一
九州大学農学部
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金谷 整一
九州大学農学部造林学研究室
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渡辺 敦史
九州大学農学部
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渡辺 敦史
(独)林木育種センター
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金谷 整一
九州大学農学部林学科
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白石 進[他]
九州大学農学部林産学科
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