アイソザイムによるブナ・イヌブナ個体群の繁殖様式の検討
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概要
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Mating systems of Fagus crenata and F. japonica populations in Ogawa Forest Reserve, in the southern part of Abukuma mountains, were investigated using polymorphic allozyme loci. F. japonica consists of numerous clumps of stems and it seemed to regenerate not only by seeds but by sprouts. Six enzyme systems were used to identify genetic individuals in these clumps. Genotypes and zymograms of stems agree well within clumps, while they did not between clumps. These facts imply that each clump was considered a unique individual and that lateral expansion of genets was apparently ineffective. Frequency of homozygotes in the F. crenata population was found to be greater than expected under the assumption of the Hardy-Weinberg distribution of genotypes. The inbreeding coefficient of the F. crenata population using two polymorphic loci was 0.68 (Lap-3) and 0.60 (Dia), indicating that high frequency of inbreeding has occurred in this population. In the F. japonica population, however, frequency of homozygotes did not differ from the Hardy-Weinberg expectations, suggesting that mating behavior varies between species in this study.
- 日本生態学会の論文
- 1992-04-10
著者
-
北村 系子
農林水産省森林総合研究所
-
白石 進
九州大学農学部林産学科
-
関 剛
森林総合研究所東北支所
-
新山 馨
森林総合研 東北支所
-
奥泉 久人
筑波大学農林学系
-
新山 馨
農林水産省森林総合研究所九州支所
-
関 剛
農林水産省森林総合研究所東北支所
-
奥泉 /久人
筑波大 農林学系
-
新山 馨
農林水産省林業試験場
-
新山 馨
森林総合研究所
-
白石 進
九州大学農学研究院
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