炒めもやしの品質に及ぼす妙め方の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
おいしい炒めもやしの調理要領を知るために,炒め方の違いが,炒めもやしの品質に及ぼす影響について調べた結果を要約すると次のようになる。1.炒めもやしから分離する水分量は,鉄鍋の方がテフロン鍋より多いが,炒め時間の増加に伴い顕著に減少した。2.炒めもやしから分離する油量は,炒め30秒で,使用した油量の50%と多いが,鉄鍋の場合には炒め時間の増加に伴い減少した。3.炒め時間の違いにおける油の酸化度への影響は、炒め30秒でも,POV・TBA値共に,加熱前の値より高い値になる。この傾向は鉄鍋の場合がテフロン鍋よりも顕著であった。しかし炒め時間の違いによる差は些小であった。4.生もやし,炒めもやし共に,破断特性値はばらつきがみられるが,60秒以上炒めたもやしは生もやしよりも,破断応力は大きく,破断歪は小さくなった。5.官能検査の結果から,炒めもやしの油っぽさと好みについて,鍋の種類による差はみられなかった。炒めもやしのシャッキッとした歯触り,青くささは炒め30秒が最も強く,好みは炒め90秒が最も好まれた。炒め時間30秒では,下処理後に炒めた方が,生もやしを炒めたものより好まれた。
- 2001-11-20
著者
関連論文
- 炒めもやしの品質に及ぼす妙め方の影響
- 味噌の種類が味噌漬け魚肉の品質に及ぼす影響
- 小麦粉添加が上新粉ゲルの老化に及ぼす影響
- 牛乳およびその分別成分を添加した米粉ゲルのレオロジー的特性
- 牛乳およびその分別成分を添加した米粉ゾルのレオロジー的特性
- 市販クリームの起泡性と起泡クリームの特性
- 粉の種類及び副材料が手作りパスタの調理特性に及ぼす影響
- ラードの水煮におけるショウガの脂質酸化防止効果に及ぼす共存物質の影響
- 地区の障害者(児)歯科診療所における実態調査 : 食事に関する事項について
- ラードの水煮におけるショウガの抗酸化力について (第2報) : ショウガの溶剤抽出物の抗酸化力