末期がん患者のセルフ・エフィイカシーと心理的適応の時系列変化に関する研究
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概要
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本研究の目的は, 末期がん患者のセルフ・エフィカシーと心理的適応の関係について時系列で評価することであった.ホスピス外来通院中およびホスピス病棟入院中の患者31名を対象にセルフ・エフィカシー, 抑うつ, 不安, 全身活動状態(PS)が, 時系列に評価された.多変量分散分析の結果, PSを統制した場合, 日常生活動作に対する効力感と抑うつ, 不安が有意に変化することが示された.また, 構造方程式モデル分析の結果, セルフ・エフィカシーと心理的適応との関係は, 時系列で安定したものであることが明らかにされた.
- 日本心身医学会の論文
- 2002-02-01
著者
-
池永 昌之
淀川キリスト教病院ホスピス科
-
平井 啓
大阪大学大学院医学系研究科生体機能補完医学講座
-
恒藤 暁
大阪大学大学院医学系研究科緩和医療学講座
-
平井 啓
大阪大学大学院人間科学研究科
-
平井 啓
大阪大学大学院コミュニケーション・デザインセンター
-
柏木 哲夫
大阪大学大学院人間科学研究科
-
鈴木 要子
滋賀医科大学看護学科
-
恒藤 暁
淀川キリスト教病院ホスピス
-
池永 昌之
淀川キリスト教病院ホスピス
-
柏木 哲夫
金城学院大学人間科学部
-
池永 昌之
淀川キリスト教病院 ホスピス部長
-
恒藤 暁
大阪大学大学院医学系研究科
-
平井 啓
大阪大学コミュニケーション・デザインセンター
-
恒藤 暁
大阪大学大学院人間科学研究科
-
恒藤 暁
大阪大学大学院 医学系研究科
-
池永 昌之
淀川キリスト教病院 ホスピス
-
平井 啓
大阪大学大型教育研究プロジェクト支援室
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