わが国のホスピス・緩和ケア病棟における遺族ケアの提供体制の現状
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概要
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全国規模の実態調査を行い,ホスピス・緩和ケア病棟における遺族ケアの提供体制の現状を明らかこした.87施設から回答が得られ,回収率は90%であった.87%の施設が遺族ケアのニーズはあると認識し,84%の施設がすべての遺族を遺族ケアの対象と想定していた. 44%の施設では遺族ケアは勤務外で,手当は特になかった.30%の施設では遺族ケアのための教育を行っていなかった.1施設のみが,明文化された基準に基づくリスク評価を行っていた.56%の施設は専門家との連携を取つていなかった.半数以上の施設が,遺族ケア実施上の諸問題として,不十分な教育,組織体制の不備,時間の不足,人材の不足を経験していた.
- 日本心身医学会の論文
- 2004-09-01
著者
-
池永 昌之
淀川キリスト教病院ホスピス科
-
恒藤 暁
大阪大学大学院医学系研究科緩和医療学講座
-
田村 恵子
淀川キリスト教病院ホスピス
-
恒藤 暁
淀川キリスト教病院ホスピス
-
柏木 哲夫
金城学院大学
-
坂口 幸弘
関西福祉科学大学健康福祉学部
-
高山 圭子
淀川キリスト教病院ホスピス
-
池永 昌之
淀川キリスト教病院ホスピス
-
田村 恵子
埼玉県立循環器呼吸器病センター
-
田村 恵子
淀川キリスト教病院
-
坂口 幸弘
関西福祉科学大学
-
池永 昌之
淀川キリスト教病院 ホスピス部長
-
恒藤 暁
大阪大学大学院医学系研究科
-
恒藤 暁
大阪大学大学院人間科学研究科
-
恒藤 暁
大阪大学大学院 医学系研究科
-
池永 昌之
淀川キリスト教病院 ホスピス
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