配偶者喪失後の対処パターンと精神健康との関連
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概要
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本研究の目的は, 死別後の対処パターンと精神健康との関連を明らかにし, 死別後の不適応対処について検討することである.配偶者喪失者123名を対象に, 質問紙調査を行った.その結果, これまで不適応対処とされてきた「故人からの回避」「故人との絆保持」と精神健康との相関関係は認められなかった.一方で, 3つの対処パターンが明らかにされ, 故人との絆に執着し, これからの生活や人生に取り組もうとしていない対処パターンの人は, 故人との絆を保持しつつ, あるいは故人にとらわれないようにして, これからの生活や人生の方に取り組もうとする対処パターンの人に比べ, 精神健康の状態が悪いことが示された.
- 日本心身医学会の論文
- 2001-08-01
著者
-
柏木 哲夫
大阪大学大学院人間科学研究科
-
恒藤 暁
淀川キリスト教病院ホスピス
-
坂口 幸弘
大阪大学大学院人間科学研究科
-
柏木 哲夫
金城学院大学
-
坂口 幸弘
関西福祉科学大学健康福祉学部
-
恒藤 暁
大阪大学大学院医学系研究科
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