緩和ケアチームが求める心理士の役割に関する研究─フォーカスグループインタビューを用いて
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概要
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本研究では, がん診療連携拠点病院を中心とした緩和ケアチームで一定の活動経験のある7名の医師および看護師を対象に, フォーカスグループインタビューを実施し, 緩和ケアチームが心理士に求める役割について検討した. インタビュー内容の質的分析の結果, 緩和ケア領域に携わる心理士が役割を果たすために必要な知識として, 第1に, 基本的ならびに専門的な心理学的知識とスキルが挙げられた. 第2に, がんに関する全般的ならびに精神医学的知識が挙げられた. その他に, 他職種の役割と医療システムに関する知識が求められており, 医療者への心理的支援を望む声も認められた. 以上より, 本研究で明らかにされた心理士に求める役割とは, がん医療に関する幅広い知識をもとに他職種と十分にコミュニケーションをとりながら, 心理学的な専門性を活かして, 患者・家族, および医療者に心理的支援を行うことであった. Palliat Care Res 2009; 4(2): 228-234
- 日本緩和医療学会の論文
著者
-
平井 啓
大阪大学 コミュニケーションデザイン・センター
-
木澤 義之
筑波大学大学院人間総合科学研究科
-
岩満 優美
北里大学 大学院医療系研究科医療心理学
-
平井 啓
大阪大学大学院コミュニケーション・デザインセンター
-
岩満 優美
北里大学大学院 医療系研究科医療心理学
-
大庭 章
群馬県立がんセンター 精神腫瘍科
-
塩崎 麻里子
日本学術振興会 特別研究員
-
浅井 真理子
筑波大学大学院 人間総合科学研究科博士課程
-
尾形 明子
宮崎大学 教育文化学部
-
笹原 朋代
筑波大学大学院 人間総合科学研究科
-
岡崎 賀美
北里大学大学院 医療系研究科医療心理学
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塩崎 麻里子
北里大学 大学院医療系研究科医療心理学
-
木澤 義之
北里大学 大学院医療系研究科医療心理学
-
笹原 朋代
北里大学 大学院医療系研究科医療心理学
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