飛騨地方の雑木林研究(I) : カンバ林の概況とアルミバンドタイプのデンドロメータの特性について
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概要
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高山市の日影平にあるカンバ林(標高1340m)で,50m×20mの大きさの調査区(H-1)を設置して樹種構成と林分構造について調べた。また樹木の直径生長の季節的変化をみるために,アルミバンドタイプのデンドロノータ29本を試験木にとりつけた。胸高直径4cm以上の樹木を対象にすると,立木密度2729本/haで,胸高断面積合計25.3m^3/haであり,25樹種が出現した。本数割合にして上位5種は,シラカンバ24.7%,ダケカンバ18.5%,ヒノコマツ11.0%,コミネカエテ6.8%,ウリハダカエデ6.8%,サワラ6.2%が占めていた。他にサクラ類,シテ類などからみられ,萌芽が多い。林分構造からみて,若齢の二次林であることがわかった。デンドロメータはいわゆるfirst year slack を示すことがある。樹皮とバンドが遊離していると,測定当初は直径生長量よりもデンドl=リータの読みが過少になる。 first year slack は樹皮の性質と大きな関係があって,シラカンバ・ダケカンバ・ウリハダカエデなどの平滑な樹皮をもつものはこれがでにくい。ウラシロモミやサワラなど粗造な樹皮をもつものはfirst year slackが生じ易いことがわかった。測定目前の天候によっても,デンドロメータの読みが影響を受けることが示唆された。
- 岐阜大学の論文
- 1983-12-15
著者
-
小見山 章
岐阜大学応用生物科学部
-
小見山 章
岐阜大学農学部生物資源生産学科
-
山田 良彦
岐阜大学農学部山地開発研究施設
-
石川 達芳
岐阜大学農学部
-
石川 達芳
岐阜大学農学部山地開発研究施設
-
中島 仁蔵
岐阜大学農学部附属山地開発研究施設
-
小見山 章
岐阜大学農学部附属山地開発研究施設
-
中島 仁藏
岐阜大学農学部山地開発研究施設
-
中島 仁藏
岐阜大 農
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