御岳山・亜高山帯天然林の動態(XV) : 森林型区分および地上部現存量
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概要
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御岳山継子岳の北向き斜面にある亜高山帯常緑針葉樹林に100haの調査域を設定して,現地調査と航空写真の判読によって森林型の分布を調べた。調査域には伐採跡地を別にして,トウヒ・コメツガ・シラベ・アオモリトドマツの針葉樹にダケカンバが混交する林分か連続しており,場所毎に樹種の組成割合が少しずつ異なってはいる。しかし,これらの林分は別の森林型に区分するほどの差はなかった。若い林分ではシラベ・アオモリドドマツが,老齢林分ではトウヒ・コメツガが相対的に高い組成割合を示す傾向があるので,当地では再生段階の異なる林分かモザイク状に分布しているのではないかと考えられる。固定調査区P-2(面積:1ha)の地上部現存量を相対生長法で推定したところ,幹量168.3t/ha,枝量24.5t/ha,薬量10.0/haを得た。地上部現存量はこれらの和で202.8t/haと推定された。
- 岐阜大学の論文
- 1985-12-15
著者
-
伊藤 力
岐阜大学農学部山地開発研究施設
-
小見山 章
岐阜大学応用生物科学部
-
小見山 章
岐阜大学農学部生物資源生産学科
-
川井 麻三人
岐阜大学農学部山地開発研究施設
-
小見山 章
岐阜大学農学部附属山地開発研究施設
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