大学教員などが実施する保育研究と保育者の協力の実態について : 研究に対する保育者の意識の検討
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概要
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本研究は,大学の教員や学生などが幼児教育の実践現場で行っている研究の実態を明らかにし,それに対する保育者の感想や評価を解明することを目的とする。そのために幼稚園などに勤務している保育者に対して質問紙調査を実施し,回収された126人分の分析を行った。得られた主要な結果は以下の通りである。1.保育者は自分の保育をビデオ収録されるのを好まない。2.大学教員や学生が研究に協力した保育者に研究成果を伝えないことがある。3.保育者は必ずしも大学教授を信頼しているとは限らない。こうした結果を基に,大学教月や学生が研究実施に際して留意すべき点について考察した。This study examined the research activities of professors and students carried out in preschools, and aimed to elucidate preschool teachers' thoughts and critical evaluations of these activities. We analyzed questionnaires answered by 126 preschool teachers. The main results were as follows: First, most preschool teachers did not like to be monitored and videotaped. Second, professors and students often did not report their results to preschool teachers who cooperated with them. Third, preschool teachers did not always place reliance on professors. Based on these, we have considered several points to which professors and students should pay attention when they engage in researches with preschool teachers.
- 上越教育大学の論文
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