保育園児の食事性アレルギーの実態と母子の食歴

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概要

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名古屋市およびその周辺都市の保育園児(対象年齢層は0歳から6歳)1,514人を対象として食事性アレルギーに関する実態調査を行った.アレルギー疾患児の割合は, 平均10.0%, 地域のうちでは名古屋市が13.0%と他地域に比べて高かった.1)食事性アレルギー原因食品として第1位に卵, 次いで乳製品が挙げられた.発症頻度は, 年齢が上がるほど低くなった.2)アレルギー症状としては, アトピー性皮膚炎の割合が66.4%と最も高く, 次いでじん麻疹が挙げられた.3)アレルギー疾患児と非疾患児の授乳および離乳時期の食歴にほとんど差異は認められなかった.4)母親の妊娠・授乳中の食傾向を子供の食事性アレルギーの有無と比較したところ, アレルギー疾患児の母親の方が, 両時期の食の好みの強い人の割合が高く, 好んで食べた食品として乳製品が挙げられた.5)アレルギー疾患児の方が非疾患児より家族にアレルギー体質者の割合が顕著に高かった.

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