休産鶏および産卵鶏の血中カルシウム濃度に及ぼすパラサイロイド除去の影響(畜産学科)

概要

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休産鶏および産卵鶏におけるパラサイロイド除去がその血中カルシウム農度に如何なる影響を及ぼすかを調べた。また, 休産鶏においては, 卵巣の血中カルシウム濃度に対する影響を排除するため, まずその上位器官である下垂体前葉を除去し, 10日以上経過した後パラサイロイドも除去して血中カルシウム濃度を調べた。結果は下記のとおりである。1)休産鶏および休産鶏・下垂体除去においてのパラサイロイド除去は, 血中カルシウム濃度に殆んど影響を及ぼさず, その濃度は測定期間中ほぼ10mg%の安定した値を示した。2)産卵鶏におけるパラサイロイド除去は, 術後1日目に血中カルシウム濃度の急激な低下を惹起した。以後日数の経過に伴なってその濃度は次第に上昇し, 術後4日目から正常値へ回復した。このような結果からパラサイロイドは卵果と同様休産鶏の10mg%レベルの血中カルシウム濃度の維持に対して何ら役割を果していないように思われた。一方, 産卵鶏においてこれら2つの器官は血中カルシウム濃度の維持に対して独立的に作用しているものと思われた。しかし, パラサイロイド除去後血中カルシウム濃度の急激な低下が日数の経過に伴って如何なる機序で正常値へ復帰するかについては不明である。
1984-11-19

休産鶏および産卵鶏の血中カルシウム濃度に及ぼすパラサイロイド除去の影響(畜産学科)

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