インドネシア南東スラウエシの移住地における農業の現状と問題点

概要

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インドネシアにおける最大の人口問題は過疎地域と過密地域が存在することである。ジャワとバリはインドネシア国土の7%であり, そこに人口の60%(1億8百万人)が住んでいる。人口と土地のアンバランスな側面を是正し, ジャワとバリの過剰人口問題を解決するために, インドネシア政府は土地開発計画や新しい開拓地の開発に取り組んでいる。南東スラウエシは1968年以来移住対策地域として指定されている21地域のうちの1地域である。1995年までに総勢174,476人が142定住地に移住し, そのうち115の定住地は地方自治体の所属となり新しい村落を形成した。さらに, 1995∿1996会計年度に新たに27の定住地が開発され, 6,054家族が住めるようになった。移住者の生産を増やすことが高い所得を生み, それが生活水準を引き上げることにつながる。このことは農業, 農産物及び非農産物の製造・加工, 経済制度, 投資, それに効率的な流通と密接に結びついている。
琉球大学の論文
1997-12-01