日本の林業生産の特質に関する研究(生物生産学科)
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概要
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日本は木材需要の大部分を外材に依存している。この論文は近年の日本の林業生産の特質を森林資源と林家,木材生産,人工造林の面から明らかにしている。日本の森林面積は2,521万haで,国土面積の67%を占め,天然林は1,352万ha,人工林は1,033万haである。日本は広大な人工林を有し,森林資源は充実しつつあるが,年々の木材生産及び人工造林は減少している。林業生産活動の低下は(1)スギ,ヒノキ等から成る人工林の大部分が35年生以下のまだ伐期に達していない若齢林であること,(2)山元立木価格の低下,(3)林家の林地所有規模が零細であること,(4)林業労働力の減少・高齢化,(5)素材生産業者(伐木業者)の減少,(6)造林適地の減少,(7)丘陵の多い林地の地形等に起因している。林業生産を活発にするためには木材自給率を高めることが,非常に大切である。
- 琉球大学の論文
- 1996-12-01
著者
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