インドネシア南東スラウエシにおける移住計画の成果としての食用作物生産の評価

概要

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南東スラウエシ地域は1968-1969年期から入植の対象となっている21の移住指定地域の一つである.この地域には, 1968年から1997年の間に, 54,724世帯, 210,588人もの人々が157の入植地に移住した.移住者は南東スラウエシの人口のおよそ12.60%を占めるであろうと推定されている.本研究の主な目的は, 1968年から1997年の期間における南東スラウエシの食用作物の生産増加が人口の増加に対応していたかどうかを検証することである.さらに, その生産の増加が集約化によるものか又は耕地の拡大によるものかをより詳細な分析により明らかにする.南東スラウエシにおいては, 生産規模の拡大は移住計画と直接的な関係を示している.南東スラウエシにおける1968年から1997年にかけての主要食料生産物の生産調査によって, 移住計画で対象とした作物である陸稲, 大豆, 水稲がそれぞれ153.60%, 93.36%, 45.53%増加しており食料生産増加に大きく貢献したことが明らかになった.
日本熱帯農業学会の論文
2002-03-01