積分球とスペクトロメーターを用いた全天カメラ及び掃天フォトメーターの校正

概要

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名古屋大学太陽地球環境研究所では, 超高層大気イメージングシステム(Optical Mesosphere Thermosphere Imager System)として, ファブリ・ペロー分光器, 単色全天カメラ(3台), 掃天フォトメーター(3台), 分光温度計を開発している。これらの機器のうち, 単色全天カメラと掃天フォトメーターの分光感度特性, カメラ画像の2次元感度特性を国立極地研究所の2m積分球及び分光スペクトロメーターを用いて求めた。分光スペクトロメーターによる校正実験により, 一つの干渉フィルターの面内における分光感度特性のばらつきが見いだされた。また, 積分球による校正実験により, いくつかの干渉フィルターにおいて, フィルターのゆがみによる干渉(ニュートン環)によるフリンジパターンが, 最終画像に現れる場合のあることが新たに見いだされ, これを補正するデータを得ることができた。これらの校正実験により, 大気光の分光観測に対して, 絶対光度を議論できるデータが得られるようになった。
国立極地研究所の論文