第25次南極地域観測隊内陸調査および旅行報告
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概要
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第25次南極地域観測隊越冬隊は, 東クィーンモードランド地域の内陸調査旅行を, 1984年10月から1985年1月までの3ヵ月間, 8名の隊員で延べ2500kmの規模で実施した。この調査旅行は, 「東クィーンモードランド地域雪氷・地学研究計画」(第23-29次観測隊, 雪氷計画は27次観測隊まで)の一環を成すもので, 氷床最内陸部での雪氷, 気象観測と, 今後の内陸構想の拠点としての前進キャンプの設置を主な目的として計画された。調査旅行は, 4台の雪上車を用いてすすめられ, 一等基本観測地点4ヵ所での氷床流動と歪の再測, 再測を要しない雪氷観測を行う二等基本観測地点5ヵ所の設置, ルート沿いの観測などを実施したほか, 11月21日には南緯74°12′02″, 東経34°59′08″, 標高3193m地点に前進キャンプを設置した。11月23日, 前進キャンプから約90km南下した地点で, 昭和基地へ旅行隊の医者を早急に送り返す必要が生じたため, 越冬隊長から旅行を中止するよう命令が出され, これに従った。ここでは, 内陸調査旅行の報告として, 行動経過, 調査, 設営それぞれの概要を述べる。
- 国立極地研究所の論文
著者
-
川田 邦夫
富山大学理学部
-
渋谷 浩
雄勝中央病院外科
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松本 慎一
北海道大学低温科学研究所
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藤井 理行
国立極地研究所
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吉田 稔
名古屋大学水圏科学研究所
-
谷崎 政弘
(株)大原鉄工所
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原 達夫
いすゞ自動車(株)
-
山下 一信
海上保安庁第5管区海上保安部
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藤井 理行
国立極地研究
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