小さな円形受圧板に対する雪塊の衝撃力
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概要
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なだれが種々の構造物に与える衝撃力を知るためにいろいろな立場から研究がなされている.なだれの中には大小の雪塊が混入していて個々の雪塊の衝撃力を調べることもなだれの運動, 防御の基礎研究として重要な意味がある.<BR>本実験では落下方式によって雪塊に速度を与え, 小さな受圧板を用いてその衝撃力を測定した.また雪質や衝突の状態による衝撃力波形の特徴についてより詳しく調べるため衝突時の瞬間写真撮影を行った.いろいろな雪について試みた衝撃力の最大値に関し, 雪塊の密度, 硬度, 衝突速度等がどのように影響しているかを考察した.その結果, 小さな受圧板を用いたこの実験では特に硬い雪を除いて雪塊の衝撃力はその質量には依存せず, 密度の小さい領域では密度の大小に関係し, 比較的硬度の大きい雪塊ではほぼ硬度に近い値をとることがわかった. なだれに対しての適用にはこのようなある程度の幅を考慮する必要がある.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文
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